この度、第78回JCSOS定例セミナーを、『異文化が派遣留学生の心理に与えるインパクト~事前オリエンテーションでの不適応予防対策のヒント~』と題して開催いたします。
コロナ禍を経て、海外派遣留学プログラムは、2022年度(22年4月~23年3月)から徐々に再開し、現在では、多くの学校で海外派遣留学プログラムを実施するようになりました。「留学期間が3か月以上の中長期の留学者数については、コロナ禍前(2019年度)の数字の約90%」にまで戻ってきています。(日本国・文部科学省(2024年5月)『「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について』より(参照日:2024年11月6 日))
一方で、コロナ前と比較して、海外留学中にメンタルヘルスの不調を訴え、サポートが必要なケースが特に増加しています。JCSOS危機管理システムを通じて留学生本人やJCSOS会員校からのご相談が目立っています。その要因の一つとして、コロナ禍で大きく生活環境が変わり、直接的コミュニケーションの経験が乏しい学生が海外へ渡航するようになったためではないかと憶測しています。そこで、今回のセミナーでは、ルーテル学院大学 総合人間学部 教授 植松晃子先生をお招きし、異文化接触が派遣留学生の心理に与えるインパクトについて解説いいただくとともに、異文化で生活する留学生への事前指導と直接的援助についてヒントをいただきます。
年末のご多忙の折とは存じますが、本セミナーが会員の皆様の国際交流に関する知見を深める機会になれば幸いです。
JCSOS理事長
池野 健一
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【主催】 特定非営利活動法人 海外留学生安全対策協議会(JCSOS)
【後援】 特定非営利活動法人 JAFSA(国際教育交流協議会)
【開催日時】 2024年12月13日(金) 14:00-15:30(入室開始13:45)
【講師】 植松 晃子 氏 ルーテル学院大学 総合人間学部 教授
【対象者】 JCSOS会員・JAFSA 正会員大学および高専教職員・その他教育関連機関の教職員
【開催形態】オンラインにて実施 (Zoomを用いたウェビナー形式)
【定員】 200名(JCSOS会員以外のご参加は1団体2名様までとさせていただきます。)
【参加費】 無料
【スケジュール(予定)】時間、講義内容など変更になる場合があります。ご了承ください。
13:45 - 14:00 | 入室 |
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14:00 - 14:05 | 開会の挨拶 理事長 池野 健一 |
14:05 - 15:05 | <講演>異文化が派遣留学生の心理に与えるインパクト ~事前オリエンテーションでの不適応予防対策のヒント~ ■日本人が異文化環境で直面する問題 ―日本人は異文化で適応しにくい? ■留学生のアイデンティティ ■留学生への事前指導と直接的援助方法 *参考文献 ・植松晃子(2004)「日本人留学生の異文化適応の様相 : 滞在国の対人スキル,民族意識,セルフコントロールに着目して」『発達心理学研究』15巻,3号, pp.313-323 ・植松晃子(2015)『異文化接触における民族アイデンティティの役割 : 自我アイデンティティとの関連から』風間書房 <講師> 植松 晃子 氏(ルーテル学院大学 総合人間学部 教授) |
15:05 - 15:10 | 休憩 |
15:10 - 15:30 | 質疑応答 |
15:30 | 閉会の挨拶 |
【参加方法】下記のリンク先からセミナーへの参加手続きを行ってください。
◆セミナー申込フォーム(JCSOS会員専用)
※JCSOS会員の方は「教職員ログイン」をしていただくと上記フォームよりお申込みいただけます。
◆セミナー申込フォーム(JCSOS会員以外)
【申込締切】2024年12月10日(火)17:00
【ご視聴に関して】
・セミナーは、既存の「インターネットブラウザ」ならびに「Zoom」を利用します。パソコン、タブレット、スマートフォンにてご視聴いただけます。
・JCSOS会員の皆様には、お申し込み後、すぐに当日の参加用URLがZoomより届きます。
・JCSOS会員以外の皆様には、後日当協議会より、当日の参加用URLが届きます。
【禁止事項】
・受講時における録画・録音・キャプチャー取得などによるデータ保管を禁止します。SNSや他ウェブサイトへの掲載も禁止します。違反行為を発見した場合、主催者は削除を要求するなど法的措置を取らせていただきます。
・オンラインセミナーへの同時接続数に制限がございます。視聴用URLを第三者へ転送し受講させることは禁止します。お申込みいただいた方のみご視聴ください。
以上の違反行為を発見した場合、今後の当協議会セミナー、オンラインセミナーの受講をお断りさせていただきます。
ご不明な点がございましたら、JCSOS事務局までお問い合わせください。
植松 晃子 氏(うえまつ あきこ)ルーテル学院大学 総合人間学部 教授
略歴:明治学院大学文学部心理学科卒、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修士課程修了、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得退学、博士(人文科学)。臨床心理士。公認心理師。研究テーマ異文化接触時の心理について、自我アイデンティティと集団アイデンティティの関係に注目した研究を行っている。また近年は、心理的な問題に関して専門機関を利用するレディネスについても研究している。