新型コロナウィルスと留学 新しいフェーズに沿った対応を | JCSOS 海外留学生安全対策協議会|教職員向け

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危機管理コラム

新型コロナウィルスと留学 新しいフェーズに沿った対応を

世界各国でオミクロン株による新型コロナウィルスが猛威を振るい、日本でも非常に多くの新規感染者数が報告されています。一方で多くの新規感染者数が報告されながらも、重症化に至らないケースが多いことから各国では行動制限や入国制限を緩和する動きも出ています。特にヨーロッパでその動きは顕著で、イギリスでは2022211日以降、ワクチン接種者は入国後48時間以内の感染検査は不要となりました。

※イングランド及びスコットランド

また、EUの総務理事会は202221日より、ワクチン接種をしていればEU域内を到着後の隔離や追加の検査をせずに自由に移動できることを採択しました。

JCSOS会員においても欧米への学生派遣が長期留学を中心に増えてきました。それに伴い、留学中に感染するケースも報告されています。感染予防に対する指導は当然のことですが、学生が留学先で感染した場合の対応策も明確にすることが必要です。コロナありきの海外派遣のフェーズに入ったことを念頭にいれ、症状の度合いに沿った対応なども検討してください。また、留学中に他国へ旅行し、旅行先で感染をするケースや、旅行先から留学先へ戻るフライト搭乗前の検査で陽性と分かり搭乗できないケースも見受けられます。長期の留学では学生の行動範囲が広がることを想定したリスク・クライシスマネジメントも考える必要があります。

学生が留学中に感染した場合、学生の症状、隔離先を把握するとともに、感染の疑いのある場合も含めて学生が日本語で相談できる連絡先を用意しておくことも重要です。

JCSOSではJ-TAS利用会員に対し、新型コロナウィルス事案が発生した場合、症状の程度に拘わらず「コロナ陽性判明」を以って、J-TAS危機管理サポートデスクより原則、ご利用会員へ翌日までにメール報告をいたします(重症の場合など、緊急の場合には電話報告を行います)。

新型コロナウィルスの発生から2年以上が経過しましたが、新たな変異株の出現などしばらくは警戒が必要です。JCSOSでは引き続き、会員に対して有益な情報提供や危機管理体制の構築に向けた提言を進めてまいります。